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2007年9月24日 (月)

福田政権の限界。

拉致問題「私の手で解決」 地方遊説で福田氏

------ 自民党総裁選候補の福田康夫氏は17日、大阪市で街頭演説し、
北朝鮮による拉致問題について
「まだ向こうに残っている方がいると聞くと、
見捨ててはおけない。私の手でこの問題を解決したい」と述べ、首相として
問題解決に取り組む決意を示した。
対立候補の麻生太郎氏が、対北朝鮮の
強硬姿勢を鮮明にしていることを意識した発言とみられる。
 
 福田氏は、5年前の9月17日に小泉前首相が訪朝したことに触れ、「その
結果、拉致された方々が帰ってきたが、残念ながら現在は進展がない」と指摘。
そのうえで
「拉致が解決し、核もミサイルもみんな北朝鮮が『もうやめた』となれば
国交ができる。日本海を中心とした地域が次の発展を迎える。それを作りたい」

として、北朝鮮との国交正常化への道筋をつける考えも示した。---------
                            引用:
asahi.com 2007年09月17日付

この方は、北朝鮮外交の手法をすでに履き違えている
北朝鮮のような独裁国家に対して”対話”だけの交渉は通用しない

例を挙げるなら、第二次大戦時のドイツを思い浮かべるべし。
彼の国はヒトラー独裁の元、近隣諸国を蹂躙し、国土拡大の愚に
出た。不可侵条約があれど、それを無視し他諸国への攻撃に
出たのだ。そこには話し合いでの解決が不毛であること、独裁国家の
思想のなかには、自国の益となるなら他国干渉の有無なぞ関係なし
の概念が垣間見える
北朝鮮も同じこと。彼の国は自国が生きながらえる為ならば、平気で
嘘も尽くし、武力を誇示することも可能性としては非常に高いわけよ。

その国に、拉致問題で”対話”で解決を望もうなど言語道断、である。

ひとつ興味深い事例があったので、長文となるが以下に紹介しよう。
------ 1938年9月29日、ズデーテン問題に関する英・仏・独・伊の4カ国首脳会議が
ミュンヘンで開かれた。このミュンヘン会議では、戦争で恫喝しつつズデーテン地方の
即時割譲を求めるヒトラーに対して、イギリスのネヴィル=チェンバレンとこれに追随する
フランスのダラディエ(1884~1970、任1833、34、38~40)は宥和政策をとり、ヒトラーから
もうこれ以上の領土要求はしないという約束を得て、ズデーテン地方の即時割譲を認める
ミュンヘン協定に調印した。10月1日、ドイツ軍はズデーテンに進駐した。

 宥和政策とは、第二次世界大戦前にイギリス・フランスがナチス=ドイツに対してとった
妥協政策のことである。
イギリス・フランスはナチス=ドイツが反共産主義を唱えているので、
その侵略の矛先はソ連に向けられると考え、出来るだけナチス=ドイツとの対決を避け、その
要求を受け入れる政策をとった。

 イタリアのエチオピア侵入(1935~36)に対して英・仏がとった態度やスペイン内戦(1936~
39)に対して英・仏がとった不干渉政策も宥和政策の現れであるが、ミュンヘン会談でイギリス
がとった政策が宥和政策の典型であった。

 ミュンヘン会談には、当事国のチェコスロヴァキアや隣接国のソ連は招かれなかった。このため
ソ連はイギリス・フランスがチェコスロヴァキアを犠牲にしてドイツの攻撃をソ連に向けさせようと
していると考え、イギリス・フランスに対して不信感を強めた。

 ミュンヘン会談によって戦争の危機は一時回避されたが、イギリス・フランスがとった宥和政策は
ヒトラーをますます増長させた。---------引用:http://www.sqr.or.jp/usr/akito-y/gendai/53-dainiji1.html

↑これは第二次世界大戦前のドイツを取り巻く状況だが、現代によくに通って
いるところがあるのに気付く。(下線、斜体字の箇所)
宥和政策を取り続ける韓国。北朝鮮に対し軟化を行う米国。
そして、その蚊帳の外に置かれてしまった日本。上記文面に当てはめれば
現在の対北朝鮮を取り巻く状況に非常に似通っており、もしや!と思わせ
られる事例である。

少々突拍子も無い論調にも見えるが、”歴史は繰り返される”の如く、状況や
独裁国家の進む方向も類似点が多い。

話を元に戻すが、そもそも北朝鮮(南も含み)彼らの根底には侮日思想が
根強く流れている。彼らからすれば日本は”倭の国”であり、彼らに教育される
べき下等民族である、との思想があるわけ。自国民族優越主義と言える。

事あるごとに北朝鮮の”日本敵視”をマスコミは取り上げるが、あれは敵視と
いうよりも、『わが民族より下等な者どもから、蔑まれる筋合いは無い!』と
考えている、と見て良い。
ならば、そのように考えている民族と、対話で問題解決など図れるワケが無い、
という事が見えてくる。

自分より劣っている相手から、『話し合って、罪を認めて!』と言ったところで
何を言わかや!と取り合わないだろ?それと一緒。

この面を無視して、交渉しても解決でけへんのよ。

大局を見極めなければ、成功は勿論のこと、逆に足を取られるリスクが
増大してしまう。その面で私は福田氏の考えていることが、あまりにも現実離れ
し過ぎていて、危惧を抱いてしまうんよ。

飴とムチは同時には使えない。飴だけでは何ら解決に至らない。
硬軟織り交ぜる機を逸さない外交や、問題解決手法を取らない限りは、
恐らく福田政権下では、日本の地位や名誉を貶める結果になりかねない。

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