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2007年9月23日 (日)

原点回帰。

「下半身写真、ネットに」神戸の自殺生徒がメモ

>  神戸市須磨区の私立高校で今年7月、校舎から飛び降り自殺した
> 同校3年の男子生徒=当時(18)=に対し、同級生の少年(17)らが
> 金品を要求していた恐喝未遂事件で、男子生徒が残したメモに「下半身の
> 写真をインターネットサイトに掲載された」などと書かれていたことが20日、
> 兵庫県警の調べで分かった。また、髪形が「ソフトモヒカン」に変わり、
> 知人に「罰ゲーム」と話していたことも判明。県警は、嫌がらせが度重なった
> ことが男子生徒の自殺につながった可能性が高いとみている。

昨今"いじめ"の陰湿化傾向に拍車がかかり、なおその歯止めと
なる要素が垣間見えない状況に、危惧を大きく抱いてしまう。

イジメの定義は"腕力・暴言による、それに抗えない者への力の誇示"
"集団化し、特定の個人を貶める行為"にそう変化はなかろうが
手段の変化が大きく影響している、という面も見逃してはならんな。

言うなればメールでのイジメ行為加担(一晩で周囲の空気が一斉に変化)で
あったり、サバイバルナイフなどの小型凶器による暴行・脅迫・・・写メによる
脅迫など手段の高度化・影響力の増大、インターネットによる被害者側の受ける
脅威と重圧の増大率は、昔以上の状況になっているやろう。

今まで、厳罰に処すべき!の立場でこの手の件に関して記事を書いて
きたし、これは変わりないところではあるけども、これはあくまでも、起きてしまった
結果に対しての考えであるわけで、この"イジメ凶悪化"に歯止めをかけるには
厳罰化だけでは正直何ら改善は見込めないように思う。

イジメを行う側の心理状況は、ある意味"お祭り"に似ているように思う。
気分が高揚し、意を共にする集団心理がさらにそれを助長し、被害者の存在は
あくまで"生贄"的要素としか見えない。それが当たり前と感じてしまう面に
大きな要因があるのは事実やろう。

言うなれば、これは人間の集団心理に関わる事であるし、けして子供の世界
の話だけではない。大人社会でも差別や特定個人を貶める集団心理の発生、
イジメと同義とも思える、イビリや村八分性向がまさにソレであろう。

ならば、イジメそのものをなくす事は不可能であるし、大方の人間もそれは
感じているところでもあろうし、できることならそれと『関わりたくない』心理が
働き、歯止めとなる機構は存在し得ない、という結論に至るわけよ。

もしこの状況に改善を見込むのであれば、イジメ内容に変化を持たせる
環境にするしか無いと思う。先に挙げたイジメの変化のように、インターネット、
携帯、凶器といったツールを、少年が手にできない状況を作るほうが、イジメを
無くすよりも、現実的且つ実行に移し易いわけよ。

イジメの凶悪化やネットを活用した巧妙化については、おそらく現社会の
合理化主義が、悪い面で出てきてしまった、と言っても過言ではなかろう。
家族愛や、情などといった非合理的側面を排除し、効率・スピード・結果と言った
合理化を推し進めた結果、イジメを行う側もその時代背景に応じた攻撃スタイル
を持ち始めてしまった・・・これは否定できない。

ならば、一旦非合理的要素に重点を置き、不便であろうが日本の孕んでいる
問題点を払拭せねば、問題解決に至らぬように思うわけや。

家族・愛情・コミュニティと言った、昔ながらの風習を戻す事ができるなら、
現在のイジメ問題の根底にある"凶悪化"の面は少なくとも緩和できるように
思う。その為には、少年犯罪に対する厳罰化の流れと共に、地域や家族、
和と言った側面を重点に置いた政策も必要になってくるやろう。

そこには現実の生活で不便を強いられる層の多くから反感・反論が多く出、
なかなか難しい道のりになろうし、ハードルは非常に高い。
しかし、それ無くして改善することなぞ、おそらく出来ない。
しかし、その面を重視する事でイジメ問題ならずとも、通常犯罪の問題や
教育問題、モンスターペアレント問題など、多岐に渡って効果を出すことが
可能なように推察する。

----たとえば近年、家庭や青少年のからんだ凶悪犯罪が生じると「心の闇」
なる言葉がしばしば悪い意味合いで用いられる。(中略)人間の心には誰しも
闇があって当たり前ではないか。「心の闇」の存在を受け入れ、適度に発散
させてゆくことこそ重要なのであり、闇をひたすら否定・抑圧しようと試みることは
土蜘蛛の反乱よろしく、かえって暴発を引き起こしかねない。
 また「家族再生」を主張する者には、伝統的な育児の知恵が科学的見地からも
妥当である点を強調したり、「親学」なるものの体系的な樹立を唱えたりする傾向
がうかがわれる。かかる傾向をいちがいに批判するつもりはないにしろ、それが
「本質において非合理な要素を持たねばならないものを、合理的な形へと一元的
に置きかえる」性格を有する点で、回り回って家族を否定する結果を招く危険性に
ついては指摘させるべきであろう。
 常識的にいって、非合理を「科学」にしようと試みたり、ましてマニュアル的に啓蒙
しようとするのは、そのこと自体が矛盾をはらむ---
                   (引用:佐藤建志「保守には闇が必要だ」 産経新聞社「正論」より)

上記のように、先に唱えた非合理性をマニュアル化しようとするのは言語道断で
あって、あくまでも日本の家族主義的要素であったり、元来存在していたコミュニティ
を自然と体現できる環境作りに重点を置くべきでやろう。
システム化、デジタル化してしまった社会ゆえに弊害が発生し、いまそのスパイラル
に嵌っているんだと、私は思うんよ。

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自殺当日も弁当でいじめか…神戸市の私立高校で自殺した3年の男子生徒(18)に同級生の少年(17)が金を要求して逮捕された恐喝未遂事件で、自殺当日の弁当箱に、母親が入れたのとは別のおかずが詰め込まれていたことが20日、関係者の話で分かった。校長がこの話をすると、生徒の多くは「嫌いなおかずを誰かに入れられたのだろう。 いじめではないか」とうわさしていたという。 生徒は7月3日午後2時ごろ、校舎の渡り廊下から....精液というのは、なんとイジメ加害者の主犯格が被害者の下半身写真を見せて無理やり...... [続きを読む]

受信: 2007年9月24日 (月) 15時29分

» ケータイメールでイジメ? [海に咲く花]
かな〜り、長文です はぁ〜 なんのなの?最近の子達は??? と首をかしげたくなりますよね〜? テレビでインタビューされていたいじめっ子いわく… まだ、やめるつもりない らしい… なんて、最近の子達は幼稚なのでしょうか? 幼稚なくせにやること悪どい。 大人になっても根本は変わらないんだろうね。 1日にメール100件とか… 返事出さなかったり、遅れるととイジメに合うとか… 絵文字には絵文字をだそうです。お父さんわかります〜 空気読めないらしいです ... [続きを読む]

受信: 2007年10月10日 (水) 03時49分

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