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2007年9月29日 (土)

正しい答弁を教えます。

時津風部屋の暴行による門下力士死亡問題に絡み、先日28日、日本相撲
協会の北の湖理事長は文部科学省を訪れて渡海紀三朗文科相らに謝罪した。
その後に報道陣と一問一答をしたようだが、あまりにも答弁が曖昧かつ
及び腰だったので、正しい答弁の仕方を以下に添削してみたっちゅーねん。
Q・・・記者の質問内容 A・・・北の湖理事長答弁  正A・・・わしの添削内容

───────────────────────────────
Q 大臣とはどんな話を
A 「ご迷惑をいたし申し訳ございません。深く反省しております」と私の方から
申し上げました。

正A 「この度発生した事案に関し、相撲協会として管理責任を痛感している」と
報告しました。

Q 協議を受けて相撲協会としては今後、どうするか
A 色々とご指示があった。「着実に改革しながら頑張ってください」とのお言葉を
頂きました。

正A 相撲界全体の状況を鑑み、厳罰に処す可能性はあります。

Q 大臣の方から話したいとの要請があったが、理事長自身が来たのはなぜか
A 私は「(事情聴取の要請を)聞きましたので、私がやはりお伺いする」という考え
でした。

正A この場合は内容から考えればこちらから伺うのが常識です。

Q 大臣や副大臣からはどんな指示が
A やはり、力士ですから、「稽古とか、色々と、厳しさがどういうものか、ハッキリ
した方がよいのではないか」とおっしゃられていました。私は「番付によって色々と
違いますから、そういうことも考えないといけない」と私個人的には思いました。

正A (ま、これは変えようがない)

Q 昨日、亡くなられた斉藤さんの父は「もう相撲は見たくない」と言ったが
A 親御さんの気持ちとしたら、当然だと思います。
正A 同じ子を持つ親として、息子が同じ目に合わされたら私もそう思うはず。

Q 協会側からはどういう報告を
A 私が「ご迷惑をいたし、申し訳ございません。深く反省しています」と、そういう
風に言いました。

正A 私が「今回の出来事に関し、協会として何ら監督できておらず申し訳ない」と
報告しました

Q 内部調査もしていないなかで、どんな報告をしたのか
A 亡くなられたので、それに関しておわびしました。

正A 内部調査をせずとも、人一人が亡くなったわけです。その事実に対して報告を
いたしました。

Q 事実関係について報告はしていないのか
A 今、捜査中ですので、私の方からは何も言うことはできないと思います。

正A 私が把握している範囲のすべてを報告しました

Q 内部調査を独自にするつもりは

A 今まで、いろいろと警察の方から書類調査があり、警察に対して私達も協力は
しています。

正A 無論取り組みます。その過程で判明する事実に基づいて処分を考えています。

Q どのような点を反省し、どう生かしていくのか
A 2度とこういうことがないように、やっぱり深く反省し、これを考えないといけないと
思います。

正A ・協会の監督責任が遂行できていなかった 
    ・各部屋の状況把握すらできていなかった
    ・速やかな対処ができなかった 
    以上の3点について私は反省に立ち改善します。

Q 調査せずに反省できるのか
A 亡くなったということは紛れもない事実ですから、それに対しては深く反省しないと
いけないと思います。

正A 2つ前の質問でお答えしたが、内部調査を行いそれから問題点が判明する面も大きい。それをしてからの話ではないでしょうか。

Q 体質が問われている。体質を部屋からつくるとかしないと改善できないのでは
A 亡くなったというのは事実ですから。ただ、今後のあり方は、色々と立ち上げて
色々と踏まえないといけない。

正A 誤解なきようにお願いしたいが、今回の事件は一部屋で起こったことであり、
現段階では全部屋の体質問題にまで言及すべきでないと思います。
調査を行い、その結果、全体に問題があればご質問の内容に理解できる。今の
段階でそこまでお答えできるはずがない。

Q 「かわいがり」についての見直しは
A かわいがるということは、どういう状況なのか。さっきも言いましたが、番付に
よって稽古の度合いは違いますから、ある意味、もう1回、相撲の経験があるものと
ないものとの差があると思います。部屋によって違うところはありますけども、やはり、
開きがないように
モノを考えなければいけないと思います。

正A これまで伝統的にされてきた練習の風習を見直すか否か、それは別問題と
思われる。言うなれば、それにかこつけて暴行を行った人間の性質の問題であり、
そこを問うべきかと。

Q 時津風部屋特有のものか、相撲界全体の構造的なものか
A それは各部屋によって稽古の指導はみな違いますから。時津風がどういう稽古を
しているかは(分からない)。そんなに差はないと思いますが、やりすぎはいけないと
思います。

正A 現段階では判断できぬ状況をお察しいただきたい。それを調べ、報告するのが
我々の責務でありこれからなすべきことであります。

Q 時津風部屋に関して、大臣は何か述べたか
A 「今後、そういう風にな(らな)いように、2度と起こってはならない」と言われました。

正A (これも、変えようが無い)

Q 「世間的な反響が大きくて、国民も関心がある」と大臣も副大臣も言っていたが、
国民に何を言いたいか

A やはり、人の命が亡くなったことは深く受け止め、2度とないようにするのが私の
つとめだと思います。

正A 我々が問題の原因を追及し、それに関わった人間の処罰を下す事を誓います。

Q これ以外に、いじめのような稽古という同様の事案があると考えられるか
A 私は自分の部屋を持っておりますけども、団体生活ですからね。その辺に色々な
問題があるのかな、そういう風に思います。

正A 「いじめのような稽古」と言っても、見る人間から見ればいじめにもなろうし、
かたや別の人間からみれば厳しい稽古にも見えるでしょう。
これは受ける人間側の精神状況にも拠ります。これを判断するのは、彼らに目を向け
続ける事がなければ一概に判断できぬ、そう思いませんか?

Q 同じようなケースはないと
A 自分の部屋は分かりますけれども、部屋ごとの対処は、私はそこまでは理解して
おりません。

正A 先にも申し上げましたよね?内部調査はこれからなんです。それをせずして
答えられると思われますか?質問内容が非常に稚拙に感じます。

Q 部屋ごとに指導する体質が問われているのでは。協会として全体として指導すべきでは
A 稽古は、その部屋その部屋の指導方法があると思います。

正A 協会は全体を指導・監督すべき立場ですから仰るとおりです。速やかに内部
調査の結果を元に最善の策を実行しようと考えています。

Q 全部屋を統括する立場として今後どういう方針か
A 色んな人を入れて、稽古のあり方について、やはり検討しないといけない。私は
そう思います。

正A 問題となる面、またその可能性がある事案は、速やかに精査し、報告の必要性
があるものは報告を速やかに行っていく。内部の人間の意識も変えなければならない。

Q 色んな人を入れてというのは、第三者を含めてか
A 第三者を含めて今考えないといけないのかな、と思いますけども、これから、
協会の内部をまず考えないといけないと思います。

正A 外部識者を入れるのは必要。ただ評価が欲しいだけの人選は行わない。
相撲業界に精通しかつ外部のフラットな感覚を持った方にお願いするだろう。

Q 時津風親方からは具体的にはどんな報告が
A やはり、何と言っても捜査中ですから、それはなかなか本人も言えないところが
あるのではないか、と思います。

正A (添削のしようが無い)

Q 捜査と稽古が別だと。その境は理事長、相撲の経験者でしか分からないと思うが、
内部調査はやらないということか

A どういう状況かは、把握すべきだと思います。

正A 行います。

Q 大臣は「過去の事例でもあったかどうか」を調べるのは必要だとの考えだが
A この数年ですね、どういう状況だったかというのは、やはり私どもは形として出す
べきと思います。

正A 過去の事例を調べてどうするのか?今問題視されているのは”これから”未然
に防ぐことでしょう。過去の調査に割く時間があるなら、これからの問題払拭に全力を
傾けるが適切とは思いませんか?

Q 改めて内部調査するのか
A 今言ったことに対しては、この10年間ですね。どういう状況で。例えば、入院室で亡くなった子供もいますからね。そういうことも、きちっとした形で把握すべきだ、報告すべきだと思います。

正A (記者って同じ質問ばかりするな・・・)

Q かわいがりは、いじめではなくて稽古だと思うか
A 私は行き過ぎは良くないと思います。ただ、番付によって、上を目指そうとする
時には、本人がついてくる場合は、序ノ口よりも多少きついのは普通ではないか、
と思います。

正A 稽古です。イジメに近いものもあるでしょう。いじめの度合いがどのレベルか?
社会の上限関係を作るためのものであるなら問題となりえない。イジメはどの世界にも
あること。今回はそれが暴走し人の命を奪った。
問題点はイジメではなく、”人の命を奪った”ことにこそあると思います。

Q 本人が拒否した場合は
A 本人が拒否したら、なかなか稽古できるようなものではありません。(正)

正A あのね。では問うが”嫌です・それイジメです”と言われて、何も教えなかったら
力士として大成できるわけがないでしょう?
稽古として行って、心のケアと言いますか・・・フォローが誰かしらからあれば、それで
よいのです。私もそうでしたが厳しすぎる稽古を受けた後に兄弟子にフォローの言葉を
もらい、嬉しく思ったものです。もし拒否していたらその喜びすら感じることが出来ない。
イジメを問題視するのではなく、暴力行為の度合いを問題視するべきだ。

Q ビール瓶で殴るのも愛のムチである可能性はあると考えるか
A 私はないと思っています。事実、私のところは、そういうことはありませんから。

正A それはあり得ない。だから問題の大きさを痛感し、内部調査をすると申し上げ
ているのです。それは躾や稽古ではなく、暴行ですから。

Q 第三者を入れて検討するというのは、横綱審議会のように外部を入れた組織を
きちんと立ち上げるのか

A それは、稽古のあり方。また、稽古以外の団体生活面のあり方について、やはり、詳しい方を考えたらどうかと。

正A 先に申し上げたとおりです。

Q 理事長のなかで、時津風親方の処遇は
A 今は捜査中なので、なかなか言えません。

正A 我々の調査が出揃った段階で判断対処する考えです。

Q 捜査の結果が出てから、何らかの判断はしたいと
A 状況によっては考えるべきでしょう。

正A その結果と我々の調査結果に基づき判断します。

Q 部屋自体のあり方も難しくなるが
A やはり、時代は流れますから。厳しいというのは、自分がどう感じるかもある。
そういうのも踏まえて、色々と考えないとならないと思いますよ。ただ、やはりね、
指導している方は「強くなってほしい」という気持ちなのは間違いないと思います。

正A 厳しさは必要。ただし行き過ぎた暴行は論外。そこを厳正に対処することが
協会の努めであると思います。
時代の流れだけでは、相撲界の存在は危ぶまれます。しかし人の命や尊厳は最大限
尊重する意識と思いは相撲界に携わる全ての人間が持つべき。それなくして相撲界の
存在意義はあり得ないですから。

───────────────────────────────

書いていて気付いたのは、言葉を若干変えているが記者は同じ質問を、それはもう
嫌がらせの如く繰り返している。(答えを満足にできていない答弁側の問題もあろうが)
もっと問題の本質を突くやり取りがあって然りだが、答弁は曖昧、質問は幼稚。
これじゃ、ただのゴシップ記事にしかなりゃせん!

やはり記者はいや~な聞き方してくるからね、答弁する側はひとつ曲げてはならぬ
考えを持って望まねば。例えばこの場合なら"内部調査を行う""結果により処罰を
下す"。これを元に話しをすりゃ、揚げ足取られる答弁にもならんし、やらしい質問には
論点のすり替えを織り交ぜればよい。
やっぱ、凝り固まった権威主義になると、柔軟性が損なわれるんかな~(^o^;。

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コメント

だからこそ、「真実は何なのか」を見極める眼、メディアリテラシーが大事なのでしょうね。

まずは中立から、という眼をも、視聴者は失いつつあるかもしれません。

投稿: kakki | 2007年10月11日 (木) 21時51分

kakkiありがとん。

最近ホンマ感じるで。国民の視点の愚かさを。
冷静に考えれば、少なくとも表面の飾られた理由は
ある程度見抜けるハズ。

そして、さまざまな情報を取り入れる気概も無けりゃ
たぶんそんな事をする意味も理解でけへんの違ゃうかな?

仰るとおり、失っちゃってます

絶対どっちかに偏ってしまうようで・・・。

投稿: かめきち。 | 2007年10月14日 (日) 11時21分

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